教育評価を学ぶ ―いま問われる「評価」の本質

梶田叡一 著
文溪堂
2000円+税

ICTの活用など児童生徒の学びのスタイルが大きく変化する中、学校教育の「評価」はどのようにあるべきか。評価の第一人者で教育心理学者でもある著者が、教育評価の主要な問題を取り上げ、大局的な視点から解説する。

一人一人の子供にしっかりと関わることによって彼らの力を最大限に伸ばしていくことが教育の本質であり、本来「評価」とはその実現に不可欠な機能の一つである。だが実際は、その本質を見失っている「評価」も少なくない。

子供の意欲や学びに向かう力、問題解決力や思考力といった、学力として捉えにくい面がなぜ今、再び重視されているのか。教育の本質に立ち返ってみると、それは、学習成果の核心部分は実は内面にあるからだということが分かる。一方で、日々の学習指導を的確に行うには、今授業でやっている内容をどこまで理解し関心を持っているかについて、常に教師がつかんだ上で指導することが求められる。その際、実態を把握するための「評価」活動が極めて必要となってくる。

本書では、多面的かつ柔軟性のある「評価」をどう行うべきか、「評価」を重視して基礎・基本を育成するための授業をどう進めるかなどについても詳しく解説されている。

「評価」とは何か、何のための「評価」なのかを明らかにすることは、教師や保護者のためだけでなく、「評価」を受ける子供たち自身にとっても必要だと著者は指摘する。

あなたへのお薦め

 
特集