「教えて考えさせる授業」を創る アドバンス編

市川伸一 著
図書文化社
1800円+税

OKJという略称で使われることが多い、「教えて考えさせる授業」。著者が提唱した授業形態で、「教師が基本的なことを教えて学習者に理解されたかを確認し、共通の基盤ができてからさらに進んだ課題に取り組む」という当たり前に思えるような授業だが、その中身は実に奥が深い。本書は2008年に刊行、反響を呼んだ『「教えて考えさせる授業」を創る』の発展編である。

第1章「OKJとは何か」では、「平行四辺形の面積の公式」を例に、OKJの授業設計の4ステップである「教師の説明」「理解確認」「理解進化」「自己評価」について解説。OKJで最も大切となる「深い理解を伴った学習」について詳しく説明している。

続いて、全国の小学校から高校までの取り組み事例を紹介しているのが第2章。「実践の経緯」「本時の展開」「授業の実際」を中心に9事例が掲載されている。OKJとなじみがなさそうに思える音楽、道徳での実践例も取り上げられており興味深い。

第3章「OKJのPDCAと授業力」では、OKJの授業づくりにPDCAの枠組みを活用した方法を紹介。「計画」「実行」「検討・評価」「改善行動」の各段階で求められることを解説している。

最終章は「OKJの広がりと課題」。うまく導入するための要件や、継続していく上での課題と対応策に触れ、OKJを支援・促進するための活動や仕組みについても紹介。参考にできる点が多い。

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