青春ノ帝国

石川宏千花 著
あすなろ書房
1400円+税

中学2年生の主人公・関口佐紀は、地味で親友と呼べるような友達もおらず、学校をまったく楽しむことができない。自信がなくいつも自己嫌悪、「ここは私の居場所ではない」と思っている。同じクラスの奈良君も、両親の不仲で心を痛め、苦しむ。

そんな二人に、科学実験塾の久和先生が「今の苦しみは今だけ。しんどい時代には終わりがある!」と教える。「苦しみを理解すれば、人の苦しみをわかってあげられる」とも諭す。久和先生の苦しい過去を知り、それでも明るく生きる先生を見て佐紀は前を向き始める。勇気を出して心を開くことで、友達との関係も一気に変わっていく。

思春期のティーンエージャーに向けた本でありながら、大人も当時の自分にタイムスリップしたように思わず涙してしまう。思春期の子供の心の内を知るにもおすすめの1冊である。

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