若手教師のための一斉授業入門

多賀一郎 著
黎明書房
1600円+税

コロナ禍では、子供たちが活発に対話して学びを深めていくスタイルの授業を積極的に行っていない学校も多いはずだ。対話やグループ活動での授業を中心に取り組んできた教師にとって、突然一斉授業に切り替えるのは難しく、一斉指導形式の授業では教師の力量の差が大きく出てしまう、と著者は指摘する。本書は、「子供たちが最後まで話を聞いてくれない」「45分間の授業をどう組み立てればよいか分らかない」など、一斉授業に不安を感じる若手教師に役立つヒントが満載である。

構成は▽45分間、子どもが聞いてくれるための話術とテクニック▽一斉指導のポイント▽一斉指導の実際▽学級づくりと国語▽教師の発する魔法の言葉▽若手からの質問に答えて――の6部構成。

子供は飽きやすいので先生の話は最初しか聞いてくれない、を前提に、教師がコツをつかんで工夫する大切さを伝える。聞かせるために大事なテンポや話の緩急、間の取り方からNGワードまで、その話術とテクニックを惜しみなく公開。最初に発する言葉の重要性や、教師の言い方次第で子供の動きが変わることなど、一斉授業を成立させるための基礎的ポイント、工夫の仕方を分かりやすく、具体的に伝えている。45分間の授業を2~3個の活動に分けて組み合わせて授業を行っていくモジュール型授業の進め方や、子供の興味を引くネタ本の紹介もあり、すぐに取り入れ実践できる点がうれしい。

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