AIリテラシーの教科書

浅岡伴夫 松田雄馬 中松正樹著
東京電機大学出版局
2600円+税

AIリテラシーを“AIに関する正しい情報や知識を入手し、情報・知識やAI自体を適正かつ有用に使いこなす能力”と定義し、AI教育やその普及などに第一線で携わっている著者らが、この能力を身に付けるために必要な「AIの全体像の把握」「基本原理の理解」「活用方法の習得」の3ステップに分け、大学の半期で学べる全14章で構成されたAI時代の教科書。

本書では、機械学習で用いられるアルゴリズムの一つ“ニューラルネットワーク”やプログラミング言語〝Python〟などに関する工学部を始めとした理系分野の情報を中心にまとめられた専門書という印象を受ける。

ただ、チャプター1から4は、AIの歴史やAIの知能が地球上の全人類の知能を超える時点“シンギュラリティ”といった基礎的な知識を解説。さらに、チャプター9「失敗しないためのAIプロジェクト全体像の理解」やチャプター13「AIに関する様々な社会的課題」では、今後ビジネスを営む上での重要な示唆が提示されており、AI時代を生き抜くためのヒントが無数に散りばめられている。

何より、メディアでまことしやかに囁かれている「ほとんどの仕事がAIによって奪われる」「将来はAIが仕事を担ってくれるから遊んで暮らせる」といった悲観と楽観が入り混じった考えを持っている人にとって、等身大のAIの知識を得ることができる。

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