不登校の予防と対応 教育カウンセリングで徹底サポート!

会沢信彦 諸富祥彦 大友秀人 著
図書文化社
2200円+税

新型コロナウイルスの影響により、オンライン授業が普及し、〝学校に行くことの必要性〟に疑問を持つようになった生徒は少なくない。ただ、「不登校支援のゴールは、必ずしも学校へ行くことではないかもしれません。しかし、学校という場でしか学べないことが、多くあるのも事実です」と通学のメリットを提示し、ポストコロナ時代の不登校の予防と対応を説明する。

NPO日本教育カウンセラー協会の役員が編著者を務める本書では、〝カウンセラー視点〟の助言がなされていることが特徴的だ。例えば、発達障害や愛着障害といったメンタルヘルスの事情、貧困や外国籍といった家庭内の事情など不登校に至る多様なケースを列挙。画一的な対応策では解決が難しく、個々に寄り添ったケアが重要であることに気付かされる。

また、「精神分析」や「アドラー心理学」など心理学の基本的な知識を学べるだけでなく、それらを不登校支援に応用するアイデアも紹介。アウトプットに配慮された内容となっており〝詰め込み〟にならずに実践を意識しながら読み進めることができる。

教育現場の複雑化・多様化はますます加速し、学校内の問題を多忙を極める教師が中心になって取り組むことは限界がある。スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの立場からの意見もあり、生徒にも学校にも負担をかけない不登校支援の最適解を導き出す情報が詰まっている。

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