(鉄筆)緊急事態宣言を発出……

新型コロナウイルスの猛威はとどまるところを知らない。感染経路が特定できない症例が急速に増加し医療体制が逼迫(ひっぱく)しているため、政府は1都3県に1月8日から2月7日まで、さらに1月14日から2月7日まで2府5県に緊急事態宣言を発出した。

今回は昨年のときとは異なり、学校の一斉の臨時休業は求められていない。学校での教育が継続できることにひとまず、ほっとするが、現在の感染拡大の特徴は感染経路が分からないことにある。

マスクを着用し、手洗いをし、3密にならないように気を付けていても感染する可能性がある。緊急事態宣言を受けて文科省から出された新型コロナウイルス対応の留意事項には、感染症対策として健康観察の徹底、感染リスクの高い活動の回避、部活動における感染症対策の強化などが示されている。学校ではこれらを踏まえて感染防止を徹底しているが、リスクはゼロではない。

ある全国紙の世論調査では「感染したら、健康不安より近所や職場など世間の目の方が心配」と考える人が67%だったそうである。同じ調査の別の項目の結果から、このように考える背景に感染者への厳しい視線があるようだと分析していた。

学校教育を継続していく中では、児童生徒、教職員が感染者になる可能性もある。学校では子供たちに感染者に対する差別や偏見、誹謗(ひぼう)中傷を許さない指導をしているが、同時に保護者や地域住民にもより深い理解が必要である。国や自治体もさらに強力なメッセージを発するべきである。