(鉄筆)コロナ禍によって校内で分断……

ジョー・バイデン氏がアメリカ合衆国第46代大統領に就任した。オバマ元大統領の就任演説は、歴代大統領の中でも素晴らしい演説だった。それに比べれば、バイデン大統領の演説は地味だったという声もある。英語が堪能ではない筆者だが、民主主義の大切さと国民の結束を訴える強い意志が感じられた。どこかの国のリーダーの、原稿に目を落としたままの棒読みの演説とは雲泥の差だ。

先日、ある校長と話をしていて、「今、コロナ禍によって校内で分断が起きやすくなっているのではないか」という話になった。これまで全校で行っていた学校行事が、3密を避けるために学年ごとに行うことが多くなった。

運動会では、子供も教師も他学年の様子を見ることで、「6年生はすごいな」「あのようになりたい」「あのような姿にしたい」と思い、6年生は他学年と過ごすことによって最高学年としての自覚を持ちリーダーシップを発揮するというように、無意識のうちに学校の文化が継承され、校内の体制が整えられた。

今、それがなくなっている。さらに、同じ学年の中でも学級ごとの活動が中心となっているため、子供も教師も学級優先の考え方になる傾向があるという。

コロナ禍であるからこそ本当は、広い視野で物事を捉え判断することが大切だ。年度末を迎えて学校評価の時期になった。これまで行ってきた学校行事や各種の活動を単に中止、縮小するのではなく、一つ一つにどのような働きがあり、それが教師や子供たちにどのような作用をしていたのかを分析して見直すことが求められている。