(鉄筆)「女性蔑視」発言……

東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長の森喜朗氏は「女性蔑視」発言により人権感覚のなさをさらし不見識を責められて辞任した。人権感覚とは「人権の価値やその重要性に鑑み、人権が擁護され、実現されている状況を感知して、これを望ましいものと感じ、反対に、これが侵害されている状況を感知し、それを許せないとするような価値志向的な態度」を言う。

森氏は辞任表明の際に「私自身は女性を蔑視するとか、そういう気持ちは毛頭ない。これまでもオリンピック、パラリンピック、障害のある人ない人、みな同じように扱って慰労してきた。ひと言でこういうふうになったということは私自身に非常に不注意があったのかもしれない」と述べている。

「不注意があった」ということは他人事ではない。「アンコンシャス・バイアス」略して「アンコン」を思い出した。意味は「無意識での偏見」だ。

「男のくせにめそめそするな」「女なのだからおしとやかに」などの言葉を年配者は言われたり見聞きしたりした経験があるだろう。それらが無意識のうちに受け継がれていく。自分の言動を人権の視点から振り返るとともに、互いに気付いたときにすぐに注意し合うことが大切だ。

該当の場では笑いが出たものの、注意を促す発言はなかったという。全員が肯定したことになる。そのことも驚かれ問題視されているのではないか。他人事とせず、アンコンシャス・バイアスを意識し学校において人権感覚を磨き人権意識を高めていくことに一層取り組んでほしい。