(鉄筆)大相撲の照ノ富士……

大相撲の照ノ富士が2度目の大関に昇進した。3年半ぶりの復帰。けがや病気で序二段まで陥落した。よくぞ復活した。本人も何度も引退を申し出た。師匠の伊勢ケ濱親方(元横綱旭富士)は「やればできる」と認めなかった。

序二段からの復帰に大きな声援で迎えられ、その後も大きくなっていく声援に力を得た。序二段のとき、今の姿は想像になかったという。春場所(3月場所で)は3大関を連破し文句のない圧巻の優勝だった。大関伝達式では「謹んでお受けします」と口上は簡潔。前回昇進の際の「心技体の充実に努め、さらに上を目指して精進いたします」は変わっていないからだ。

場所中に横綱鶴竜が引退、白鵬も来場所の出場が危ぶまれている。来場所以後4大関の一角として上を目指し、序二段から這い上がった横綱の土俵入りを見せてもらいたい。

照ノ富士優勝から1週間後、今度は競泳の池江璃花子さんが涙と笑顔の復活を見せてくれた。東京五輪の代表選考会を兼ねる競泳の日本選手権。女子100メートルバタフライで派遣標準記録を上回り400メートルメドレーリレーの代表に内定した。「勝てるのはずっと先のことと思っていた。でも、このタイムではまだ世界とは戦えない。さらに高みを目指していきたい」「つらくてしんどくても努力は必ず報われるんだなと思いました」と語っている。

お二人に「頑張ったね。よかったね」と祝いの言葉を贈りたい。努力は報われる。頑張り抜いて復活した二人の姿が多くの人に希望と勇気を与え励みとなっている。この希望と勇気が広がり続けてほしい。