(円卓)スマホからパソコンへの転換

(一社)ICT CONNECT 21会長 赤堀侃司

在宅勤務の人は、当然のようにパソコンスキルを身に付けているし、そうでなければ仕事ができない。やがて、スマホからパソコンの時代に戻るのではないだろうか。

在宅勤務、オンライン学習、生涯学習、遠隔会議など考えると、持ち歩きのスマホよりも自宅におけるパソコンは必須ではないか、と思う。将来、介護や在宅で仕事をする時代になれば、年配者にも必要になるだろう。

GIGAスクール時代になって、学校の先生方も、パソコンの操作スキルだけでなく、その仕組みまで含めた基礎的な知識は必須になる。

子供は、スマホやパソコンの操作スキルは、教員よりもはるかに上であるが、仕組みなどの科学的知識はない。教員には、ぜひその基礎基本を知ってもらいたいし、研修を実施してもらいたい。

それにしても、高校生や学生や若い人などはスマホになじんでいるが、パソコンは苦手と言う人が多いようだ。逆転が必要なのではないか。

電車の中でも見かける、絶えずスマホに触れている人はスマホ依存症で、スマホがなくなればパニックになってしまうことはドラッグと同じである。

ドラッグ禁止、ドラッグ追放、ついでに禁煙運動などが起きて、たばこの煙は街から消えていった。同じように、禁パソ運動、禁スマ運動、禁オン運動を起こして、職場や家庭からパソコンやスマホやオンラインをなくそう、という運動は起こりそうもない。

なぜだろうか。

違法ドラッグは、体をむしばむだけの有害物質であるが、一般の薬は、人の体を健康にするための有益物質だからである。全くの健康体だという人は、この世には誰もいないだろう。飲み過ぎると副作用を起こすこともあるが、人は薬と共存しながら生きている。

同じように、オンラインもセキュリティーなどの副作用もあるかもしれないが、共存しながら使われるだろう。どのように生かすかは人間の知恵にかかっている。

パソコンは、道具とかツールとか呼ばれるが、そこに、単なる道具にすぎない、という軽い響きが込められている。自分には、道具ではなく友である。朝から晩まで、ずっと付き合っているから、友と呼ぶしか言葉は思い付かない。