(鉄筆)デジタル教科書の導入……

先日、昨年度末に退職した校長と話をした。その方は学校における働き方改革の一環として、職員会議の資料のペーパーレス化を進めたという。

企画委員会後、全教職員分の資料を印刷し配布するのはかなりの時間と労力が必要で、配布される資料も膨大である。教師は各自ファイルにとじているが、それをしまう引き出しは他の書類でいっぱいである。入りきらずに机上に積み上げられている書類もある。職務遂行の効率化を考えたとき、常に机上が整理されいつでも作業が行えるようになっているのが理想だ。

紙の書類を少なくすることは脱炭素社会に向けての取り組みにもつながる。そこで、パソコンのサーバーに職員会議用フォルダーを設けてそこに資料を入れ、共有化を図った。始めてみると、資料の印刷・とじ込み・配布がなくなり、教職員にも好評だったという。

しかし、その校長は「実は職員会議が終わると、私は校長室で資料を印刷して紙で読み直していた、どうも頭に入らなくて」と話してくれた。

3月にデジタル教科書の今後の在り方等に関する検討会議から中間まとめが出された。2024年度からのデジタル教科書の本格的導入に当たり、紙の教科書とデジタル教科書との関係について全国的な実証研究や関連分野における研究の成果を踏まえ、詳細に検討する必要があると指摘している。子供一人一人に個性がある。どのような子供が、どのような時に、どのようにデジタル教科書を、あるいは紙の教科書を使うと学びが深まるかが検証されなければならない。