みんなふつうで、みんなへん

枡野浩一 著  
内田かずひろ 絵
あかね書房
1320円(税込)

発達に偏りのある子供をメインテーマに、日常で生じるさまざまな思い込みや勘違いを持つ小学生たちを描いた群像劇。

“ボウル”と“ボール”を間違える中田くんや心の中で神様にお祈りすることを習慣にしている大川さんなど、ユニークな子供たちが次々登場。クスっと笑みがこぼれるユニークなエピソードばかりで、個性の尊さに気付くことができる。

各エピソードの見出しは「水道の水を勝手につかってもいいと思ってしまった話」「木工用接着剤を手にぬってちょっとがっかりしていた話」と短歌になっており、カラフルな絵だけでなく言葉の使い方も魅力十分。

個々人の差異はピックアップされやすく笑いにされることも珍しくない。本書を通して、人の個性だけでなく、自分の個性も温かい気持ちで許容できそうだ。