カラスのいいぶん 人と生きることをえらんだ鳥

嶋田泰子 著
岡本順 絵
童心社
1320円(税込)

生きものの面白さを掘り下げる新シリーズ「ノンフィクション・生きものって、おもしろい!」の第1巻。身近なカラスの生活、実態に迫る。

カラスといえば、ゴミをあさる、人を襲う、黒くて不吉、大きくて怖いなど、悪いイメージばかり。カラスに嫌な思いをさせられた著者が、カラスを何とかこらしめてやろうと観察し始めたことをきっかけに、より深く知りたいと夢中になり、カラスと人がうまく共存できる社会を願うようになるまでを描く。

最近の研究では、カラスは人間の8歳程度の知能をもっていると考えられているそうだ。カラスがいかに賢く人間の動きを読んで行動しているか、また人を襲うことがあるのは、子育てへの強い執念からであることが理解できる。生きものの力、素晴らしさを改めて感じるお薦めの一冊である。