(鉄筆)薬物乱用防止教育推進……

警察庁によれば、2020年において大麻を所持あるいは栽培したとして検挙された人間が5034人に上り、そのうち20代が2540人、10代が887人と過去最多となった。先日も19歳の慶應大生が大麻所持の疑いで逮捕された。

大麻使用に対する罪の意識は覚醒剤のそれと比べ希薄だという。それは外国において嗜好(しこう)目的の大麻使用を合法とする国があること、大麻がてんかんの治療薬として有効との報告がされていることなどが原因ともいわれる。しかし、他の薬物同様、人体への影響は大きい。WHO(世界保健機関)によれば、意識障害や認知障害、幻覚、薬物依存、認識機能障害、さらに自殺のリスクが高まるとしている。合法化している国でもこれらの危険性は認めている。

若者の大麻使用のきっかけは「誘われて」「好奇心・興味本位」が大多数である。また、大麻栽培・譲渡の場合、「安価で大量に栽培でき高収入」の甘言に誘われてのケースが多い。

大麻使用、栽培・譲渡いずれの行為とも違法行為である。使用・所持はともに懲役5年以下、営利目的での栽培は10年以下、同じく他人への譲渡は7年以下の懲役である。さらに罰金刑も加わる。

文科省では毎年のように薬物乱用防止教育推進の通知文や手引きなどを出しているほか、警察などの関係機関と連携した取り組みも推奨している。しかし、こうした実態を直視するならば、学校教育では大麻に焦点を絞り、人体への悪影響についてはもちろん、法教育の視点からも反社会的行為であることを強調する必要があるのではないか。

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