GIGAスクールはじめて日記-Chromebookと子どもと先生の4か月

棚橋俊介 西久保真弥 著
さくら社
1320円(税込)

情報端末がやってくる。これも時代の流れと前向きに受け止めたい。でも教師は不安なはず。なぜなら情報端末がある教室がどんなふうになるか分からないから。

そんな問題意識から、学校教育へのICT導入を牽引する東北大学の堀田龍也教授ほか強力な研究チームがプロジェクトを立ち上げた。その名も「情報端末がやってくると教室がどうなるかを調べるプロジェクト」だ。一足先に2つの学級で情報端末に出合ってもらい、そこで何が起こるかを記録・分析し、全国の教師に役立つ情報を得ようというのが目的。2020年度の2学期から始まった。

端末がやってきてからの4カ月間、教室で何が起こってどう解決していったのか、実践者である担任の先生の日記を中心にまとめられたのが本書である。学級の活動に参加して支援を続けた研究者の視点から、詳細な解説も掲載されている。

構成は▽実践1カ月目「Chromebookが教室にやってきた」▽実践2カ月目「機能を見極める」▽実践3カ月目「『共同』から『協働』へ」▽実践4カ月目「操作スキルをアップグレード」。ICT操作に不慣れな中でたくさんつまづき、一つ一つ着実に乗り越えていった様子から、「情報端末がやってくると教室がどうなるか」をリアルにイメージできるはずだ。

まだまだ不安を抱える教師が多いかもしれないが、「案ずるより産むが易し」と力強く背中を押してくれている点も心強い。