(鉄筆)「他山の石」の意味を学び……

三菱電機が30年にわたって組織的な不正検査を続けていたことが発覚し、社長が辞任に追い込まれた。ブレーキやドアの開閉に使う物もあるという。人々の安全を守るという意識がなかったのか。会社としてのモラルの問題だけではなく、背景には物言えぬ風土や労務問題も深刻と報じられている。

合わせて国内製造業でここ数年は不正が相次いでいることも報じられていた。燃料や製品のデータの不正や改ざんが発覚しトップが辞任している。皆、超一流企業だ。一刻も早い信頼回復を願う。

他人ごとではない。新教育課程が始まって2年目、コロナ禍での子供たちの安全で健康な生活の確保、学校の新しい生活様式の確立などで大変なときだ。これに、GIGAスクール構想の急発進、ICT活用の授業の推進、個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実など新たな教育課題が加わり、学校は追われていやしないか。教育課程を正しく実施しているか心配だ。

特別の教科道徳は時数を確保し計画通り実施しているか。学級活動の話し合い活動は子供主体に行われているか。総合的な学習の時間を行事の準備などに使っていないか。探究的な学習を体験的な活動、協働的な活動で充実させているか。各教科等の授業を計画通りバランスよく実施しているか…など。

かつて授業の不実施や授業時数不足、指導の偏りなどが大問題となったことがある。結果的に子供たちに不利益を被らせる。今回、問題企業は他社のかつての失敗から学ばなかった。「他山の石」の意味を学び失敗を繰り返すまい。

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