「書くこと」の授業をつくる 中・高・大で教える『はじめよう、ロジカル・ライティング』

名古屋大学教育学部附属中学校・高等学校国語科+千葉軒士 著
ひつじ書房
2640円

本書は、2014年に刊行された、論理的な文章を書くための日本語表現の教科書『はじめよう、ロジカル・ライティング』の使い方の手引き書である。

『はじめよう、ロジカル・ライティング』は、初心者が、比較的短く、シンプルな形式の論理的文章を一通り書けるようにするためのテキストで、まずは首尾一貫した「意見文」を書けることを目指す。授業でロジカル・ライティングを活用することに興味のある人に向けて、中学・高校・大学での指導実践例を示し、実際の授業が具体的にイメージできるようにまとめられている。

第1章「中学校での実践」では、通常の国語の教科書を中心にしながら『はじめよう、ロジカル・ライティング』を副教材として活用し、各学年でどのように実践しているかを紹介。知識的な内容の定期テストでの評価方法、評価規準も例示されている。

第2章は「高校での実践」。わずかな授業時間で基本事項を教える授業プラン、現代文や古典、総合的な学習の時間にロジカル・ライティングを取り入れた授業の事例や、小論文の指導に利用した例もあり参考になる点が多い。

第3章は「大学での実践」だ。「レポート・論文作成法」という講義での半年間の実践例を報告。課題の内容、学生の解答例、それに対する教員のコメントなどがまとめられている。

多くの事例を通して、気付きやヒントが得られる。

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