(鉄筆)教科の授業時間の配分……

文科省は、各小中学校の裁量で教科の授業時間の配分を変えられる新制度を導入する方針を示した。来年4月からのスタートを目指す。

学校現場からすれば寝耳に水の話だ。新制度では、文科省が各学校の申請を受け「授業時間特例校」を認定する。特例校は、学校の裁量で各学年の年間授業時数の総枠を確保しつつ、任意の教科で最大1割までのコマ数を減らし別の教科に上乗せできるという(年間授業時数35単位時間以下の教科と総合的な学習の時間は対象外)。

特例校に認められる学習内容は、①学習の基盤となる資質・能力(言語能力、情報活用能力、問題発見・解決能力など)の育成②現代的な諸課題に対応して求められる資質・能力(伝統文化教育、主権者教育、環境教育など)の育成――を想定している。

どの程度の学校が特例校になるのか。1割減らせるというが減らされた教科の内容は基礎・基本ではないのか。現在、学習指導要領の内容は学校現場からすればあっぷあっぷの状態だ。1割減らせるなら全ての教科を1割減らし、その扱いを「主体的・対話的で深い学びの実現」や「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実」にじっくりと取り組める時間を保障する方が効果的ではないか。

GIGAスクール、ICT活用など重要な課題ではあるがやることが増えていく。各学校は今回の特例よりも内容の削減を希望するだろう。与えて・させて・急がせている子供を受け身にする教育の実態から早く抜け出すことが必要だ。特例などという措置を学校現場はどう受け止めるのだろうか。

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