(鉄筆)2学期に向けての対策は……

 8月に入り新型コロナウイルス感染者数が急増している。東京都のモニタリング会議では座長の大曲貴夫氏(国際感染症センター長)から、8月下旬には都内の新規感染者数は1万人を超えるとの試算が発表された。新たな変異株であるデルタ株の感染力が強いことが影響しているようだ。気になる点はデルタ株の急増に伴い、小・中学生のいわゆる10代感染者が増えてきていることである。文科省は8月5日付けで全国の都道府県教育委員会等に対し新型コロナウイルス感染症への対応に関する通知文を出したが、新学期が始まる前、学校にどれほどの対策がとれるのか不安材料は尽きない。

 最も懸念されるのが一斉休校の措置が再び発出されるのではないかという点である。5日付の通知文では学校を管理する教育委員会に対し臨時休校の措置は慎重に検討する旨が書かれているが、すでに学校や学習塾においてクラスターが発生している状況をみると関係者としては気が気でない。最悪の事態を想定し、関係省庁が出しているガイドラインなどを参考にその具体的な対策を早急に打ち出しておくべきだろう。

 特に休校となった場合、保護者の一番の関心事は学習保障問題だろう。昨年春、オンライン授業に関する各自治体の整備状況の格差が話題になった。しかし、子供たちに1人1台のタブレットが配布された後の活用状況をみてもいまだ格差はあるようだ。

 ワクチン確保や医療体制整備への政府の対応ではないが、「この1年間何をやっていたのか」と自治体も言われないようにしたいものである。

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