(鉄筆)読書の量が落ちてきている……

 私事で恐縮だが、最近、読書の量が落ちてきていることに気が付いた。購入した本が積み重なっている。原因は新型コロナウイルス感染拡大防止で在宅勤務が増えていることと関係していることが分かった。通勤時間に読むことができなくなってしまったのだ。意識して本を読む時間をとらないと、本を読まなくなってしまう。

 2018年度の文化庁「国語に関する世論調査」では、「人が最も読書すべき時期はいつ頃だと考えるか」という問いに、4割強の人が10歳代と回答している。

 子供たちの読書量はどうだろうか。全国学校図書館協議会の19年の調査結果によれば、小・中学生の読書冊数は徐々に増え、それとともに本を1冊も読まない不読者の割合は減少傾向にある。学校での「朝読書」などの読書活動推進の成果が出てきているのではないか。年に1回、イベント的に行う読書週間とは異なり、日常的に本に触れる機会を設けることが子供たちを読書に向かわせてきている。

 しかし、7月に文科省が公開した「学校図書館の現状に関する調査」によれば、19年度の学校での一斉読書の取り組みは、15年度と比べて小学校も中学校も減少している。

 今、1人1台の情報端末が整備され、朝の時間を活用して情報端末活用のための取り組みをしている学校もあると聞く。読書活動は子供が言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにし、人生をより深く生きる力を身に付けていく上で欠くことのできないものである。読書の減少のツケが回ってこないように十分に注意する必要がある。

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