山をつくる 東京チェンソーズの挑戦

菅聖子 編著
小峰書店
1650円

東京都檜原村に事務所を構える会社「東京チェンソーズ」の取材をベースに、〝林業〟の世界を取り上げた一冊。春は小さな苗木を1本ずつ手で植える〝植栽〟、若木の成長を妨げないために夏草を刈る〝下刈り〟、四季ごとの業務を分かりやすく紹介。肉体労働は単純作業の繰り返しと思われやすいが、木を育てることの複雑さや手間の多さに驚く。ハチや花粉症、熱中症などさまざまな〝外敵〟への対策も載っており、あらゆる林業の苦悩を知ることができる。

各従業員が「なぜ林業に携わろうと思ったのか」も掘り下げられており、外資系のコンサルタントや保育士など、さまざまな経歴を持つ人たちが同社を目指した理由を知るのも面白い。

日本は終身雇用が根強いが、キャリアが十人十色であることも同時に学べる。

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