今日からはじめる省エネ教育

三神彩子 赤石記子 荒木葉子 編著
開隆堂出版
3080円(税込み)

 ここ数年、学校はESDに本腰を入れているが、それに伴い教材探しに頭を悩ませる教師は少なくない。本書は、表紙に「指導者向け」と記されている通り、主に小学校中高学年から中高生までの、初等中等教育の授業での活用を念頭に、学年に応じて指導できるように設計されている。

 6つのステップに分けられ、序盤は「電気・ガス・水道のメーター読めるかな?」「地球環境と省エネはどんな関係?」といった日常生活と環境問題を結び付けながら展開。最終ステップ「自分の生活を振り返ろう」では、これまで学習してきた環境に対する意識を、継続的なものに落とし込むことを目的にしている。ステップごとに教師用の解説も充実しており、より詳細な補足情報に加え、授業の時間配分から指導上の留意点まで幅広い。

 各ページは、色取り取りのイラストやグラフが並んで見やすくデザインされており、「台所の給湯の設定温度を下げる!」「テレビを見ていない時には消す!」といった省エネを日常生活で意識するためのシールも収載。いずれも出版社の公式ホームページからダウンロードし、プリントとして生徒に配布でき、資料作りの手間も〝省エネ〟も可能だ。

 終盤では、生徒がより学習を深めるために、新学習指導要領に対応した学年ごとの指導計画、確保できる授業時間に応じた指導案なども網羅されており、教師によって使い勝手の良い教材と言える。

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