新装版 ホメる!教師の1日

中村健一 編著
黎明書房
1870円

 「リスク0、しかも、コストも0の『ほめる』という武器はどんどん使うに限る。使わないのは、もったいない」「教師の1日は、ほめるためにある」と褒めることの重要性を掲げ、〝日本一のお笑い教師〟として活動する編著者が、子供たちが自信を持って活動できるようになるための、褒めるテクニックをまとめた教則本。

 朝の会や授業中、給食の時間など、学校生活の何気ないシチュエーションごとに対応した約80個もの褒め方が登場。例えば、「挙手の仕方をホメる」「昨日の自分より伸びている子をホメる」といったスタンダードなものから、「忘れ物をした子をホメる」「雨の日の過ごし方をホメる」など、「そんな褒め方があったのか」と思わせる意外な着眼点からの褒め方まで、終始感心してしまう。

 しかし、子供の成長のためだけでなく、「子どもたちをどんどんほめると、子どもが教師を信頼します。クラスがうまく回り始めること間違いなしです」と教師視点も重視されており、褒めるまでの過程や具体的なセリフについても解説されている。褒めることに慣れていない教師や、時間に追われている教師であっても、すぐに実践できる取り組みやすい内容だ。

 教師がバラエティー豊かな褒め方を実践することで、子供同士でもささいなことでも褒め合うことが定着するのではないか。〝褒める〟の好循環を作り出し、自己肯定感に満ちた学級づくりを図ることが期待できる。

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