GIGAスクール構想 小学校低学年 1人1台端末を活用した 授業実践ガイド

堀田博史 監修・編著 
佐藤和紀 三井一希 編著
東京書籍
1760円

 GIGAスクール構想によるICT環境整備が一気に進み、今多くの小学校では情報端末の導入から活用のフェーズへと進んでいる。すでに1人1台端末を活用した先進的な自治体や教員の取り組み事例などを紹介した本は数多くあるが、その大半は高学年の内容。低学年での活用となると「どんなことができるの」「何から指導すればいいの」などと不安も多い。

 本書の特徴は、小学校低学年で端末を使った事例のみをまとめている点。1、2年生の国語、算数、生活、音楽、図画工作、道徳、朝の時間、プログラミングで実践した23事例を紹介。中学年への接続をイメージするために、3年生の事例を7件、また小学校入学前の幼稚園年長クラスでの事例も2件紹介され、全部で32事例が収載されている。全事例を通し「教科のねらい」「情報活用能力育成のねらい」「1人1台端末のクラウド活用のポイント」が一目で分かる構成になっている。

 巻末には、低学年児童の情報活用能力を確認するためのチェックシートとして、学期ごとに行う「チェックリスト」、授業や1日の単位で行う「確認カード」が付いている。個々の情報活用能力の変化を把握することができ、授業設計においても役立ちそうである。本書に、「低学年の情報端末の活用に、教員自ら子供の限界をつくっていないか」という問い掛けがある。本書を参考に端末をたくさん使わせ、たくさん失敗させ、楽しみながら活用してみてもらいたい。

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