(鉄筆)教員免許状更新講習を発展的に解消 ……

 中教審の審議を受けて、文科省は教員免許状更新講習を発展的に解消する方向であるという。これまでこの制度の廃止を求める声が、さまざまなところで出されていた。

 「令和2年度免許状更新講習事後評価」の結果のように毎年度、大学などでの講習終了後、9割以上の受講者が「よい」「だいたいよい」と回答している。これを根拠に制度は継続されてきた。今回、「令和3年度免許更新制高度化のための調査研究事業」の結果が中教審の教員免許更新制小委員会で示された。講義内容の満足度は、受講直後は「満足」「やや満足」が過半数だが、一方、教育現場で「役立っている」「やや役立っている」は3割程度、総合的な満足度については6割弱が「不満」「やや不満」としている。

 二つの調査は時期や方法、対象などが異なるので、直接比較することはできないが、結果があまりにも違い過ぎる。調査の方法や結果の解釈を慎重に行うことが重要ではないか。

 夏休みが終わり教育委員会定例会で夏の研修会の成果が報告されているところもある。研修終了後、受講者にアンケートを4段階評価でとり、下位の評価をした場合に理由を記述してもらうようにすると、下位の評価を選択するのを避ける傾向があると聞く。その結果、その研修はよいという評価になる。

 アンケートの仕方によって回答にひずみが生じることになる。研修が実りあるものか見極め、改善を図るのであれば、アンケートだけでなく、2学期に受講者の授業を観察するなどして研修が生かされているかを見ていく必要もある。

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