(鉄筆)パラリンピックが終わって……

 「地球上で最も変革を起こす力のあるスポーツの祭典」(アンドリュー・パーソンズIPC会長)――。「共生社会」や「多様性」を理念に掲げたパラリンピックが終わった。

 選手の活躍、チームづくり、各競技独特のルールやクラス分け、作戦や戦術の工夫、障害の状況と困難、乗り越える努力や工夫、家族・周囲の人々や関係者の関わりや励まし、選手を支える町工場などの技術、選手の姿から人々への影響、ユニバーサルデザインのまちづくりなど山ほどの感動や学び、新しい発見を得た。

 障害の状態は一人一人違う。自分なりの工夫や努力で乗り越えなくてはならない。「頑張りました。私もカッパになりました」と亡父に伝えた山田美幸選手。四肢欠損の体を自分なりに鍛え、技術を磨く工夫と努力で史上最年少のメダリストになった。大会創始者グットマン博士の「失ったものを数えるな、残されたものを最大限に生かせ」を体現している。里見紗李奈選手(バドミントン・金)は「健常者の頃、想像できなかった場所にいる。優勝は車いすで良かったと思えることの一つ」と語る。

 投書などには「リハビリの息子。選手の活躍励み」「わが子の障害に悩んだこともあったけど、隠すものではないと確信できた」なども見られた。観戦した数少ない学校から「試合もよかったのですが、ボランティアが素晴らしくて感激」「大会を支えているたくさんの人がいることを肌で感じられた」と報告があった。

 子供たちには何が残っただろうか。何かを学び取り、共生社会づくり参画へのきっかけとなることを願う。

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