(鉄筆)ファシリテーション能力……

 文科省は、教員制度の抜本的な改革を議論している中教審に、学校管理職に求められる基本的な役割を「学校経営の方針の提示、組織づくり、学校外とのコミュニケーション」の3項目に整理して示した(本紙8月19日号)。現職の校長などの管理職はどう受け止めただろうか。

 示されている内容に目新しいことはない。さらに、校長に求められるマネジメント能力を「アセスメント能力」と「ファシリテーション能力」としている。「アセスメント能力」は「目指すべき学校運営の方向性を示すため、学校の状況や課題を適切に把握する力」。「ファシリテーション能力」は「学校内外の関係者の相互作用により学校の教育力を最大化していく能力」と定義付けたようだ。

 これらの能力は前々から重視され、研修し経営実践してきたことではないか。求められている役割や能力は管理職なら当然身に付けているべきものだ。「ファシリテーション能力」などは生活科そして「総合」が始まった時から重視され、教師中心の一斉授業から抜け出す実践に努めてきた。

 当時の若き教師が校長になっている。できていない・不足だとすれば学んでこなかった、実践しなかった管理職がいるということだろう。そういう管理職は今からでも研修し能力を身に付ける必要がある。

 中原淳立教大学教授は「このままだと絵に描いた餅になる」「評価と連動させるべき」と述べている。その通りだろう。生活科が始まって30年、「総合」が20年以上たつ。学んでこなかった者を厳しく評価しきゅうを据えることもやむを得まい。

あなたへのお薦め

 
特集