(鉄筆)共通テストの出願受付が……

 来年1月の大学入学共通テストの出願受付が9月27日から始まった。世間の注目を集めた同テストも記述式問題導入の見送り、出題内容の質の是非などに加え、昨年からのコロナ禍による受験する側・受け入れ側の運営上の課題など、想定外の状況も加わり、開始年度から関係者の混乱は隠せない。「入試改革を考える会」(代表・大内裕和中京大学教授)からは共通テストの制度設計や出題内容の見直しを求める要望書が出されている。

 今回の共通テスト導入は、高大接続改革という高等学校教育を含む初等中等教育改革と大学教育改革、そして両者をつなぐ大学入学者選抜改革の一体的改革を目指した壮大な構想のもと実施された。

 近視眼的に見れば高校の授業改革に端を発している。来年度から高校でも新学習指導要領の年次進行実施が始まり、授業改革は待ってくれない。高校の先生方の「主体的・対話的で深い学び」をはじめとする授業実践を裏切るような入試問題にならないことを祈る。

 それとともに、1月の入試本番までに受験生はコロナ感染への対策を十分にとるべきだ。特にその効果が表れ始めているワクチン接種は重要な鍵を握る。現在、10代のワクチン接種率は全国平均で5%程度だが、福井県のように2回接種修了者が約3割もいる自治体もある(9月16日現在)。7月以降のデルタ株による中高生の感染者増加で危機感を持ったという。

 インフルエンザ感染にも神経をとがらせる季節が来る前に自治体・保護者は安全・安心を最優先に考え、子供の夢の実現の強い支援者となってほしい。

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