本の力 私の絵本制作秘話

酒井 京子 著
童心社
1650円

 編集者として約200冊の絵本、約100冊の紙芝居を担当してきた筆者が、数々の傑作がどのように生み出されたのか、裏側をつづったエッセイ。

 作家や絵師、編集者が紆余(うよ)曲折ありながらも三位一体で、3年の歳月を掛けて創り出された「おしいれのぼうけん」。赤ちゃんをターゲットにした当時としては異例の挑戦作「いないいないばあ」。かわいらしいネズミ一家を描いた「14ひきのシリーズ」は、社内の反対と戦いながらも出版に至ったという。本気で良いものをつくりたいからこそ、ぶつかり合う情景は文章からでも伝わる。

 懐かしさに浸りながら童心を思い出しつつも、仕事の向き合い方や面白さを教えてくれる。

 出版業界を目指す中高生から仕事に悩む大人まで、幅広い人にお薦めしたい。

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