我が家はこうして読解力をつけました AI時代に求められる力の育みかた

佐藤亮子 著
くもん出版
1650円

 子供の読解力不足が懸念されているが、一朝一夕に身に付くものではないことからどのようにすればよいかと悩む人も多いのではないだろうか。4人の子供を東大合格に導いたことで注目される佐藤ママこと著者が、読解力の基礎を養う教育法を伝授する。

 「3歳までに絵本1万冊、童謡1万曲」を目標に掲げ、幼い頃から豊かな言語能力を習得するための実践を重ねてきた佐藤ママは、「読解力を育てるには、特に6歳までの幼児教育が大切」と説く。4人全員を1歳頃から公文式教室に通わせ、公文の国語プリントを使った学びも読解力の土台づくりにつながったと伝えるが、ポイントは親側のサポート姿勢にあるように思う。やりたくないときに強要したり、毎日プリント何枚とノルマを課したりするようなことは一切せず、子供の気持ちに寄り添い、やる気を高め、楽しんで取り組めるように工夫した経験談が詳しく紹介されている。

 中学入試の問題が難解であることは有名だが、本物の読解力とは「2Dの文章を頭の中で3D映像に立ち上げてイメージできる能力」だと説明。読んだ文章をすぐに映像化する能力を付けるには、知っている単語をできるだけ増やすのはもちろん、イメージできないものは実物を見せる、スマホや図鑑で調べて説明するなど親ができるサポート方法も伝えている。

 育児本としての側面もあるが、読解力の基礎を考えるきっかけになる。

 

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