(鉄筆)大谷翔平選手……

 大谷翔平選手が米大リーグ機構(MLB)のコミッショナー特別表彰に選ばれた。今期の投打の二刀流で「歴史的な業績」として表彰された。投手で9勝2敗、打者では46本塁打、100打点、26盗塁を記録。7月のオールスター戦で指名打者と投手の両方でプレーする史上初めての選手にもなった。日本人選手では04年にMLBのシーズン安打記録を更新したイチロー選手以来の快挙だ。

 MLBの選手会が選手間の投票で決めるプレーヤー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手)に選ばれた。日本人選手で初受賞だ。アメリカン・リーグ最優秀野手にも選ばれた。これはイチロー選手以来の日本人では2人目。

 これらの活躍だけでなく、対戦相手や審判と笑顔で接する姿、プレーやプレー後のベンチで見られる天真らんまんな振る舞いも強く印象付けた。その姿は、コロナ禍をきっかけに増えたヘイトクライム(憎悪犯罪)におびえるアジア系住民に癒やしと鼓舞の効果を生み出したと報じられている。人種差別問題で変わろうとしている米国にあって、その象徴の一つになった。

 活躍の背景には、けがと戦いながら下半身を鍛え、バットスイングや投球モーションを科学的な分析をもとに作り出したこと、重さと大きさの違うボールを投げて投球感覚を磨いたこと、繊細で計算された自己管理など努力とともに飽くなき工夫が積み重ねられている。

 11月18日(日本時間19日)に全米野球記者協会の投票で決まるMVP(最優秀選手)が発表になる。獲得することを全国の野球少年と多くのファンが待ち望んでいる。

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