(鉄筆)「茶色いダイヤ」とは……

 「茶色いダイヤ」とは何かご存じだろうか。大便のことだ。大便は、色、形、硬さ、臭いなどから、自分の健康状況が分かると言われている。でも、なぜ「ダイヤ」とまで言うのか。大便と腸内細菌の関係が最近の研究で明らかになり、医療やスポーツの分野で利用が広がっていることにあるようだ。

 腸内細菌が作る特定の抗菌物質が腸内環境を健康に保ち長寿につながる。健康な人の便を移植する「便移植」をして、難病「潰瘍性大腸炎」の治療に生かす研究が進められ、効果が高い患者もいる。

 スポーツの分野では、トップアスリートの便を集めて分析した結果、一般人に比べて種類が多様であった。長距離の陸上選手は免疫の働きに関係があるとされる「酪酸」を作る細菌が豊富で、持久力と関係している可能性がある。筋肉も腸内細菌の働きで増やせるかもしれない、という。いろんな可能性が「ダイヤ」と言わしめるのだろう。

 最近は「うんこ」という言葉が市民権を得ていると報道されていた。「うんこ漢字ドリル」など「うんこ」を冠にしたドリルが約950万部も売れたと聞く。子供にとって「うんこ」は口にするだけで楽しくなる魔法の言葉だそうだ。

 学校では子供たちが大便を我慢してお腹が痛くなり保健室に来ることがよくあった。和式便器やプライバシーなどから便所は行きたくない場所であった。養護教諭が便について指導し、家庭にも啓発を図った。最近はトイレが洋式になり、明るく清潔感のある場になってきている。茶色いダイヤのことをもっとよく知って、健康な生活づくりをしてほしい。

あなたへのお薦め

 
特集