第12回ESD大賞発表 文科大臣賞に渋谷教育学園渋谷中高

NPO法人日本持続発展教育推進フォーラムではこのほど、第12回ESD大賞(後援・文科省、日本ユネスコ国内委員会、教育新聞社ほか)の受賞校を発表、文部科学大臣賞(ESD大賞)には東京・渋谷教育学園渋谷中学高等学校が選ばれた。

生徒たちの主体性が生かされた渋谷教育学園の実践

同賞は、各学校で正しいESDの概念に基づいた教育が積極的に実践され、持続可能な社会の構築に参画する人間づくりの推進に寄与することを目的に、小中高校を対象にESDの実践研究事例を募り、優れた実践を顕彰するもの。

文科大臣賞(ESD大賞)のほか、ユネスコスクール最優秀賞1校、小中高の各賞各1校、審査員特別賞1校、計6校が受賞した。なお、今回はベスト・アクティビティ賞、スタートアップ賞は該当校がなかった。

学びが充実した宮城県気仙沼市立鹿折小の実践

表彰式は11月27日、オンラインで開催された第13回ユネスコスクール全国大会で行われた。

審査委員長代行・手島利夫日本持続発展教育推進フォーラム理事の講評は次の通り。

「今年度は新型コロナ感染症がまん延し、校外での体験的な学習や人と触れ合う活動などが厳しく制限される中での教育活動であったので、例年に比べて応募校が少なかった。また、各学校にタブレットが導入され、その扱い方の研修に多くの時間が割かれるなどの状況もあった。だが来年度には、それらの機器をも有効に活用し、しかもESDを通じて学びの本質に挑戦するといった、優れた実践がたくさん集まることが期待できる」

受賞校の評価ポイントなどは次の通り。

〈文部科学大臣賞〉

渋谷教育学園渋谷中学高等学校は、日本のユネスコスクールの課題であった国際交流への取り組みを中心に、生徒たちの情熱と活躍、そして成長が伝わってきた。それは大人によって準備されたものでなく、自分たちが必要性を感じ、さまざま課題を乗り越えて主体的に開催したもので、成果も著しい、素晴らしい実践であると評価できる。

〈ユネスコスクール最優秀賞〉

宮城県気仙沼市立鹿折小学校は、「海と生きる探究活動年間指導計画」などプランニングがしっかりしている。関係機関との関わりも整理され、体験や触れ合いを通じた学びの充実につながっている点が評価できる。

〈小学校賞〉

福井県勝山市立平泉寺小学校は、地元の自然環境・社会環境を軸に学びを組み立て、発信の場も工夫することで、子どもたちが社会から評価される道筋まで整えている点が評価できる。

〈中学校賞〉

茨城県牛久市立おくの義務教育学校は、9年間を見通し、各学年に特色あるテーマが設定され、それを地域に開かれた教育課程として取り組んでいる点が評価できる。

〈高等学校賞〉

広島県立広島国泰寺高等学校は、「グローバル、課題の発見と解決、イノベーション」の3つのキーワードを軸に全体計画や緻密な年間計画を立て実践が進められている点が評価できる。

〈審査員特別賞〉

兵庫県立兵庫高等学校は、「地域社会の未来を担い世界へ羽ばたく実践者」の育成を目指し、「総合的な探究の時間」を先行実施する中で、さまざまな地域機関との連携を工夫するなど全校体制でESDの推進に取り組んでいる点が評価できる。

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