(鉄筆)最近のヒットチャート……

 最近はヒットチャート上位に入る曲が短くなり、半数が3分台以下だという。海外でも同じらしい。

 1997年の年間売り上げ第1位、安室奈美恵さんの『CANYOUCELEBRATE?』は6分19秒もあった。この時代はカラオケがはやり、気持ちよく歌うためにサビが繰り返されたこと、著作権使用料が5分以上10分未満の場合には2曲扱いになったことが考えられている。

 最近の曲が短いのは、定額料金を支払うと曲が聴き放題になるサブスクリプションサービスの影響が大きいとされている。サブスクでは30秒以上再生で1回聴いたとカウントされる。リスナーは気に入らない曲をどんどんスキップするので瞬間的にリスナーの心を捉える曲作りが求められ、曲自体が短くなっているという。配信する仕組みが曲の質や内容を左右している。

 小学校の学年会で算数の教材研究をしていた時のこと。ある課題について子供にじっくりと取り組ませ自力で解決をさせようということになった。使用しているデジタル教科書では方眼上に図形が提示され、それが解決方法を示唆してしまうので、方眼を消す機能を探したが見当たらない。若い教師が「方眼が消せないなら、このまま提示しませんか」と提案した。ベテランの教師が「それでは目的と手段を取り違えてしまうことになる」と言ってストップをかけたという。

 ICTの活用は時間や手間が省略でき便利だが指導をICTに合わせるようになってしまうと、指導の目的や内容、質が変わってしまう。十分、気を付ける必要があると感じた。

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