(鉄筆)永野芽郁さんの今年の漢字……

 先般も当欄で取り上げた「今年の漢字」について別のエピソードに触れてみたい。「今年の漢字」は、言うまでもなく日本漢字能力検定協会から、その年の世相を表す漢字として発表されるもので、世間の注目度も高い。昨年は東京オリンピック・パラリンピックで日本選手が史上最多40の金メダルを獲得したことなどから、「金」が選ばれたのも記憶に新しい。

 「今年の漢字」は1995年から始められたということだが、これにちなんで毎年、年末になると有名人に「あなたの今年1年を漢字1文字で表すとなんですか」と聞くことが多い。昨年末も同様のインタビューがあったが、印象に残ったのは女優の永野芽郁さんだ。

 ドラマや映画に引っ張りだこの、22歳の若手女優である。そんな永野さんは「調」と言う漢字を挙げ、その理由として「知らない言葉だったり、知っていても使い方を間違えてしまったりということが多かった。言葉もそうだし伝え方もそうだし、いろんなことを調べたい」ということを話していた。

 疑問に感じたことを調べるということは、学ぶことの最も基本ではないだろうか。今、教師が主導して「教える」ことから、子供が主体的に「学ぶ」ことへ授業観をパラダイムシフトすることが求められている。

 予測が難しい時代を生きていく子供たちには、自身が疑問に思うこと、問いを持つことを大切にして、解決に必要な情報を自身で集めて考えたり、友人の考えを聞いたりして広め深めていくことが求められている。今年の年末は「学」が「今年の漢字」になるとよいと思っている。

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