文豪中学生日記

小手鞠るい 著
あすなろ書房
1540円

 中学2年生の春希は、3度のご飯より書くことが大好きな女の子。

 文芸部の部長を務め周囲からの信頼も厚い。新年のスタートに「何か新しいことを始めたい」と男になりきって日記を書くことに挑戦する。家族のこと、友達とのトラブルや文芸部でのゴタゴタ、進路のことなどを日記につづる一方で、「かすみ草」というペンネームでインターネット上のサイトに詩の投稿を始める。すると、思いもよらず金メダルを受賞。ところが、喜びもつかの間、そこから歯車が狂い始める。

 詩の内容を巡ってSNSでの誹謗(ひぼう)中傷が激しくなり、言葉をつづることが好きな春希が、人の言葉によって苦しめられる。学校を休み始め日記帳とも決別するが、そんな春希を救ったのはやはり、「言葉」をつづる文学だった。

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