(鉄筆)オミクロン株が全国で猛威……

 新型コロナウイルスのオミクロン株が全国で猛威を振るっている。多くの都道府県では過去最高の感染者数を記録し各自治体ではその対応に追われている。

 今度のオミクロン株の特徴は、これまでのものと比べ毒性は弱いものの感染力が強く、幼児や小中学生の年代も多く感染するというものだ。1月下旬に入ると各地で感染による幼稚園・保育所の臨時休園が相次ぎ、その波は小中学校にも及んでいる。

 こうした状況の中、政府は新型コロナウイルスのワクチンの子供への接種を承認し、3月には5~11歳の子供に接種を開始する準備を始めた。重症化リスクの高い基礎疾患がある子供への感染予防、さらには仕事を持つ保護者の負担回避など接種がもたらす効果は計り知れない。接種は希望制なのでどのぐらいの数の子供が接種をするか分からないが、できる限り多くの子供の接種を期待している。

 懸念されるのが、さまざまな事情で接種できない子供への配慮だ。子供の世界では誰が接種し誰が接種していないかの情報はすぐに共有されてしまう。そして接種していない子供へのいじめが危惧される。また、接種の是非の判断はおそらくそれぞれ保護者に委ねられているであろう。そのことから、接種していない子供の中には接種しない理由を保護者に問いただす者も現れ、困惑する保護者も出てくるのではないだろうか。

 文科省や各地の教育委員会はこうした事態を想定して、早期に対応策を学校へ示す必要があるだろう。感染の鎮静化に向け大切なことは、適切で有効な情報発信である。

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