(鉄筆)校内研究……

 2月に入り、各学校では本年度のまとめと来年度に向けての計画づくりが行われているであろう。

 コロナ禍の中、校内研究に取り組んだ学校が多かったと思う。3密を避けるため、教師が数人ずつに分かれて他の教室で授業の様子をオンラインで見たり、その後の研究協議会は体育館で間隔をとって行ったり、さまざまな工夫が重ねられていたようだ。今年度の研究は学校にとっては貴重な財産だ。成果を来年度の教育活動に生かさない手はない。

 4月になると一緒に研究を重ねた教師の何人かは転任し、新しい教師が転入してくる。校内研究の成果は、教師の入れ替わりとともに風化してきたきらいがある。多くの場合、研究紀要などの成果物を転入してきた先生に手渡し、読んでおくことを勧めるだけだったり、年度最初の研究協議会で前年度の研究について簡単に説明するだけだったりする。これで新しく来た教師が、これまでの研究成果を生かした教育活動ができるだろうか。

 学習指導要領にはカリキュラム・マネジメントの充実が記されており、「教育の目的や目標の実現に必要な教育の内容等を教科等横断的な視点で組み立てていくこと」が内容の一つとしてある。教育課程の編成や各種の指導計画を作成する際に、今年度の校内研究の視点から見直し、研究成果を織り込んでいくことが必要ではないか。

 転入してきた教師の個人的な努力に負うだけでなく、研究成果を生かした教育課程の編成や各種の指導計画の作成を行い、それに基づいた教育活動が展開できるようにすることが大切だ。

あなたへのお薦め

 
特集