(鉄筆)冬季北京五輪が終わった……

 政治の介入、商業主義、自然破壊、ドーピング、不可解な判定などさまざまな問題が指摘された冬季北京五輪が終わった。これらの問題をどう解決していくのか。

 これとは別に、選手たちの活躍は素晴らしいものだった。「この上ないくらい出し切ったレースができれば必ず結果がついてくる。そして、そう思えるくらいの4年間を過ごしてきた」。スピードスケートの高木美帆選手の言葉だ。3000メートル6位、1500メートル銀、500メートル銀、パシュート銀、最後の1000メートルでとうとう金メダルを勝ち取った。

 5種目で7回滑走した。驚きの体力と技術、精神力。中学生でバンクーバー五輪に最年少で出たが、その後のソチ五輪では代表に漏れ、どん底へ。そこからまたはい上がる。低くて力強いフォームは、才能だけでなく長い時間の改造と練習のたまもの。加えて管理栄養士の支援を受けての食事改善で強い体をつくった。1000メートルは体力限界と思われる中でオリンピックレコードを出しての優勝。

 若手の活躍も目立った。ジャンプの小林陵侑選手、フィギュアの鍵山優真選手、ノルディック複合の山本涼太選手、ハーフパイプの平野歩夢選手、ビッグエアの村瀬心椛選手、ハーフパイプの冨田せな選手など。活躍と感動を26年のイタリアにつなげてもらいたい。30年は札幌も立候補するという。

 終われば熱が冷めて忘れるのではなく、オリンピックの在り方そのものを子供たちも含めて議論し、国民の多くが賛成して立候補できるようにしたい。若い選手の夢と希望の新たな活躍の場となるように。

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