(鉄筆)ウェルビーイングの実現……

 中教審は2月7日、末松文科相から第4期教育振興基本計画の策定に関する諮問を受けた。諮問では、予測困難な未来社会の到来に対し「超スマート社会(Society5.0)」への対応と「ウェルビーイング」の実現を本計画で重視すべきポイントとして掲げている。

 この中で注目されるのは、今後の教育政策の審議事項の中でオンライン教育の活用について「デジタル」と「リアル」の最適な組み合わせに関する検討が求められている点だ。何人かの委員からもその重要性について意見が相次いだ。

 国のGIGAスクール構想の開始により期待と不安の中で出発した学校のデジタル化であるが、その担い手の中心が現場の教師であることは間違いない。今後の中教審の審議が現場に寄り添った内容になることを期待したい。

 そんな中、国立教育政策研究所が主催するシンポジウムで愛媛大学の露口健司教授から興味深い報告があった。ICTを授業や校務で活用できている教員は30代・40代の授業スタイルが確立しつつある10年目以降の教員であり、ICT活用能力は経験とともに培ってきた実践力に大きな関係があるという。

 学習指導要領が重視するのが「学び方」である。「学び方」を教える教師自身がその基礎基本を習得していなくては話にならない。報告にあった30代・40代の教員はこれまでリアル授業の中で子供たちに「学び方」を伝えるとともに、デジタルという道具を使ってさらに授業に改善を加えてきたものと思われる。これこそまさに「デジタルとリアルの最適な組み合わせ」ではないだろうか。

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