(鉄筆)児童生徒性暴力等の防止……

 2022年4月1日から「教職員等による児童生徒性暴力等の防止等に関する法律」が施行される。制定の目的は、「児童生徒等の尊厳を保持するため、教職員による児童生徒性暴力等の防止に関する施策を推進することにより、児童生徒の権利利益の擁護に資すること」にある。

 「教職員による」ことを深く受け止めているだろうか。法は「教職員等は、児童生徒性暴力等をしてはならない」と規定し、「児童生徒性暴力等」、いわゆる「教員のわいせつ行為」5点を法的に定義し、教育委員会、学校、教職員の義務や責務を規定している。

 児童生徒に対するわいせつ行為により懲戒処分を受けた者は19年度126人(免職121人)、20年度は96人(免職91人)と後を絶たない。マスコミの報道でも過去の被害の傷が癒えず苦しんでいる被害者の様子が報じられている。

 同法では防止に関する措置として、①教職員に対する啓発②児童生徒に対する啓発――などを挙げている。国は20~22年度の3年間を性犯罪・性暴力対策の「集中強化期間」とし、誰もが性犯罪・性暴力の加害者にも、被害者にも、傍観者にもならないことを目指し実効性のある取り組みを求めている。

 児童生徒に対する啓発資料として文科省作成の「生命(いのち)の安全教育」を活用したい。自分の身を守るためには正しい知識・技能などを身に付けることが必要だ。教職員が加害者になるなどは論外だが現実に起きている。子供たちだけでなく自分たちを守るためにも研修をしっかりと行い、協働して安全安心な学校づくりを進めてもらいたい。

あなたへのお薦め

 
特集