これだけはおさえたい 学習評価入門 「深い学び」をどう評価するか

鈴木秀幸 著
図書文化社
1980円

 教育目標の広がりとともに、「評価」の多様化、多角化が進んでいる。現代の教育評価は、ビネーによる知能テストから始まり、そこで用いられた評価用法や結果の解釈方法などが知能テストを超えて各方面に広がり、学習評価にも用いられることで発展してきた。この広がりとともに能力を分析的に考えるようになり、観点別評価だけでなく目標準拠評価(いわゆる絶対評価)が登場することとなった。さらに、知識の習得だけでなく、思考力や判断力の育成が重要な目標となり、新学習指導要領で「深い学び」の実現が求められることに。従来からのテスト中心の評価だけでなく、パフォーマンス評価なども併用する必要性が認識されるようになっている。

 本書の狙いは、現在までの教育目標の変化をたどりながら、それに対応する学習評価はどうあるべきかの理解につなげることである。学習評価の基礎・基本に加えて、顕在化しているさまざまな課題と改善策までがまとめられている。若手の教員はもちろん、中堅以上の教員の学び直しにも最適の一冊である。

 構成は、第1部「新しい学習評価の考え方」が▽「学習の進歩」と「学習観」▽何を評価するか▽何のために評価するか―形成的評価と総括的評価▽評価の質―信頼性、妥当性、評価の統一性▽どのように評価するか、第2部「わが国の学習評価の課題と改善策」が▽学習評価の変遷と問題点▽学習評価の改善策――の全7章。

 

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