(鉄筆)不登校児童生徒数は……

 2022年度が始まった。コロナ禍での新年度に対する子供たちの不安な気持ちは察するに余りある。

 20年度の全国における不登校児童生徒数は19万6127人となり、前年度より8.2%も増えている。各学校がコロナ対応に追われている状況の中、不登校の子供たちへの目が行き届かなることが予想される。しかし、当の子供本人やその親にとってそうした状況にはさらなる不安が襲う。

 現在、不登校の子供に対しスクールカウンセラーやソーシャルワーカーが相談業務を行っているが、GIGAスクール構想やコロナ対策の一環でこうした業務がオンラインやSNSなどのICTを活用できるようになった。さらに、相談業務以上に困難とされた学習指導がここ数年のICT環境の改善でさらに前進しつつある。

 文科省はこの1月、「やむを得ず学校に登校できない児童生徒等へのICTを活用した学習指導等について」を各教育委員会などに発出した。子供一人一人に配布されたタブレット端末を自宅に持ち帰り自宅での学習をより可能とするものであるが、これは不登校により学校での学習指導を満足に受けることができない子供への救済策とも考えられる。

 ICT環境が整備されている自治体ではすでに多くの実践が行われており成果を挙げている。さらに民間企業と提携し家庭学習のクラウド化を進めている自治体がそのシステムを導入することで、それまで参加できないでいた子供たちへの指導が可能となる。学校との連携も図れる。ICTが不登校問題解決への突破口になることを期待したい。

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