(鉄筆)始業式の担任発表……

 どんな先生と1年間を共にするのか、始業式の担任発表は子供たちにとって最大の関心事である。今年度は担任がいない学級はなかっただろうか。教頭や副校長が仮の担任となり指導に当たれば、当然、職務は膨らみ勤務時間も増加する。昨年度、教師不足の学校が1586校あったと聞く。今年度はそのような学校がないことを祈るばかりだ。

 教職員の異動は、自分が培ってきた力を一層高めるための大切な研修として捉えることができる。前任校と新しい学校との違いは少なからずある。新しい環境でそれまでの経験を基に前任校との違いを乗り越えることにより自分の持てる力を広げ深め、教師としての資質を高めていくことは大切だ。新しい学校に慣れるよう努力をするとともに、その学校にこれまで勤めている教職員の協力があってこそ、初めてこのことがうまくいく。

 20年度の「公立学校教職員の人事行政状況調査」によれば、精神疾患による病気休職者は5180人であり、その約4分の1の教職員が所属校の勤務年数1年未満で休職の発令を受けている。

 新年度が始まり半月がたつ。異動のしたては緊張の連続だ。新しく来た教職員に対する温かい目と言葉がこの緊張をほぐしていく。

 子供たちによい教育を行うためには、教職員全員が心身共に健康で、一人一人が持っている力を十分に発揮できることが前提である。昨年度、「仕事は大変だけれど、嫌だとは思わなかった」とある新卒の教員が話していた。周囲の温かい支えがあったからこその言葉に違いない。

あなたへのお薦め

 
特集