ぼくんちのねこのはなし

いとうみく 著
祖敷大輔 絵
くもん出版
1430円

 小学4年生の一真が生まれる前から家にいることらは、人間の80歳くらいに相当する16歳のおじいちゃん猫。

 餌もあまり食べず、ベッドの上で丸くなることが増えた。ことらを心配したお母さんと一真が病院に連れていくと、獣医師から「腎不全ですね」と完治しない病であることを告げられる。

 獣医から病の進行を遅らせるために全身麻酔を勧められるが、年齢と経済的な理由から、提案を拒否するお母さん。ことらが苦しまずに逝けるよう生活することになる。一真は治療を諦めたことに違和感を覚えながら、ことらと残された時間を生きていく。

 動物病院の診察料の高さや通院の大変さ、そして生命を預かることの難しさなど、ペットを飼うことの現実を教えてくれる。

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