(鉄筆)35人学級が……

 小学校の35人学級が3年生まで進んでいる。個に応じた指導・個別最適な学びへの取り組みは進んでいるだろうか。これまではコロナ禍で足踏み状態だったのが実態であろう。

 3密を避けるため教室の中は子供たちがいっぱいに広がり余裕の空間は見られない。本来なら40人との比較では5人減り1グループ分の空間ができる。72人2学級の場合は3学級になり、1学級が24人となる。40人と比べれば3グループ分の空間ができる。コロナ禍が終息すれば教室の余裕空間活用の工夫が改めて求められる。

 2019年に国立教育政策研究所文教施設研究センターが「アクティブ・ラーニングの視点に立った学習空間に関する調査研究」を報告した。調査の目的は、「主体的・対話的で深い学び」の視点からの授業改善を行う上で、学校において学習空間がどのように活用され、課題が生じているかを明らかにすることだ。

 普通教室の広さの評価に影響を及ぼす事項として、小学校では学級規模、学習形態などが挙げられていた。特に、ペアやグループの学習形態、大型の設備・機器を使用する際などに影響が出るとあった。アクティブ・ラーニングが行いにくいと言うことであろう。

 今後の施設設計時に普通教室の広さを一回り大きく確保する必要を提言しているが、予算のない時代にすぐ実現するとは考えられない。35人学級になった今、空いた空間を生かしてアクティブ・ラーニングの取り組み、生活科や総合的な学習の時間に代表される探究的な学習などを一層推進することに期待したい。

あなたへのお薦め

 
特集