(鉄筆)若い年齢層の社会人……

 職場で活躍する若い年齢層の社会人(以下、若年社会人)がこれまでの大学時代や仕事で培った資質・能力、経験で重要だと考えるものは何なのか。パーソル総合研究所、ベネッセ教育総合研究所および中原淳立教大学教授共同の調査研究「若年就業者のウェルビーイングと学びに関する定量調査」で明らかになった。

 本調査は2021年11月、25~35歳の就業者2000人を対象に行われた。それによれば、幸せな活躍をしていると感じている(ウェルビーイング)若年社会人は全体の30・4%存在し、その活躍の裏には「人を巻き込みながら学ぶ」「いくつかの学びや経験を架橋する」「一貫してコツコツ学び続ける」「困難なことから学ぶ」「デジタルツールを積極的に使う」の5つの特性が大きく影響していた。

 そして、大学時代に自分が学んだことの意味付けをすることがこの5つの学びの特性を高め、社会人になってから役立っているという。

 本調査では若年社会人をそのキャリアや仕事に対する志向性に応じ「社会課題解決タイプ」や「働く仲間重視タイプ」など7つのタイプに分類しているが、注目されるのはどのタイプでも「人を巻き込みながら学ぶ(ソーシャルラーニング)」ことが大きく影響していることだ。

 この調査結果を中等教育段階の学習活動と関連させると、5つの学びの特性を備えているのは「総合的な学習(探究)の時間」が最も近いかもしれない。先生方には子供たちが将来社会に出て幸福感を味わって仕事に就く姿を想像しながら「5つの学び」を意識した指導をしてもらいたい。

あなたへのお薦め

 
特集