(鉄筆)今回の参議院選挙……

 今回の参議院選挙の投票率は52.05%。2019年の前回参院選の48.80%を3.25ポイント上回り、16年参院選の54.70%以来の50%を回復した。前回を上回ったことは喜ばしいが、有権者の半数は棄権と言うことで危機であることに変わりはない。各地の選挙管理委員会が投票を呼び掛けてきたが政治離れに歯止めがかけられたのか。

 16年の公職選挙法改正で、投票所に連れていける子供の年齢が幼児から18歳未満に引き上げられた。都選管の委員長が「1票を投じる姿を、未来の有権者である子供たちに見せてほしい」と呼び掛けていたが、残念ながら近くの投票所では見られなかった。

 山形県は都道府県別投票率61.87%で1位、唯一60%を超えていた。17~21年度の国政選挙の投票率がいずれも60%を超え、全国1位。10代の投票率も17年衆議院議員選挙では47.24%で1位。19年参院選、21年衆議院選でも全国平均を4~5%上回っていた。

 投票率が高いのは家族で投票に行くためだと報道されていた。県選管が19年の参院選後に高校生に聞いたところ84.1%が家族と一緒に投票に行っていたとのこと。投票に行った理由も「家族に言われて」が34.3%で最多。「家族と一緒に」というのがいい。

 各政党や立候補者の政策や政見について親が話しているのを聞く機会が持てる。投票所を見て知っていることで投票へのハードルが下がる。大人が投票する様子を見て学ぶことができる何よりの体験学習である。次の選挙ではぜひ家族で投票に行くことを推進し、民主主義を守り育てる一歩としよう。

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