高校の遠隔教育で検討会

2014年9月18日号掲載

 文科省は9月9日、「第3回高等学校における遠隔教育の在り方に関する検討会議」を開いた。eラーニングなどを使用した高校授業の先進的な取り組みが示された。

 不登校などの生徒を対象にした通信制高校であるNHK学園高校では、eラーニング授業を行っている。「N学オンラインスペース」と呼ばれるシステムで、映像や音声などを活用した同期型(オンライン)授業を行っている。特徴は、▽即座に送信できるネットリポート▽ビデオオンデマンドで繰り返し学習できるネット授業など。オンラインなので、その場で添削が可能など迅速に対応できる。提出物の評価やスクーリングの出席状況などもパソコンを開けばすぐに確認できる。


 ネット授業では教員の表情を見せたりしているほか、ホワイトボードやチャットなどを使用し、教室での指導に近い効果が期待できる。対面指導では発言できない生徒もチャットを利用することで発言が活発になり、学校への心理的な距離を近づけるなどの効果があるという。


 慶応義塾大学SFC研究所プラットフォームデザインラボは、高校向けの遠隔授業システムの実証実験を始めている。
 運用しているのは同期・集合型。ネットを活用し、マイクやカメラなどを設置したシステムで、生徒と教師が双方向で授業に参加。既に学校にあるスクリーンなどを使い、経費を10万円ほどに抑えることができた。
 こうした遠隔教育システムは、離島や山村など小規模校の教員不足解消などにメリットがある。